お盆のこんな話しってる?
■盆提灯を贈る・・・■
※一般的に新盆用提灯はご家族の方が購入し、その他の盆提灯は親戚・兄弟・知人の方々がお贈りしていましたが、最近(主に都市部)では盆提灯を置くスペースなどを考えてご家族の方が全て揃える事が多くなっています。
■一般の盆提灯■
※新盆に飾る提灯には、白張りの新盆提灯と、盆提灯があります。
白張りの新盆提灯は、お身内の方が用意しますが、盆提灯はその他の親戚や知人から贈られます。
・近親の方は毎年飾ることのできる、色柄物を贈るほうが喜ばれるでしょう。形や柄にきまりはありませんが、秋草模様など無難でしょう。なお、提灯を贈る場合は、先方の都合を考えて、一週間前には届くようにしましょう。
・基本的には、相手の家紋を入れ、一対にするのが正式な贈り方です。
◆お盆が終わったら・・・
色の付いている盆提灯は毎年使えるものですから、お盆が終わったら綺麗に拭いてから箱に入れて保管します。
※お盆に提灯を飾る風習は鎌倉時代の「明月記」に寛喜二年(1230年)七月十四日に京都で精霊迎えのため、高灯篭が用いられたとあります。当時の盆提灯は高灯篭といって庭先や門口屋根の上に高い竿をたてて、その先に付けて精霊の送迎の目印にしました。
※新盆に限り、精浄無垢の白で霊を迎える意味から白木で作られた紋天が最も多く使われます。
軒先や縁側や仏壇の前に吊るして火を灯し、その灯りによって精霊に迷うことなく家まで導かれるという意味が込められています。御寺に納める新盆用の白提灯は1回(1年)限りです。
※新盆用の白い提灯は昔は自宅の庭でお焚きあげ(供養のため燃やす)をして土に埋めたり、川に流したり、菩提寺に持っていき供養をしてもらいましたが、現在では火袋に少しだけ火を入れて燃やし鎮火を確認してから新聞紙などに包んで処分する事が多くなっています。
・新盆提灯は、お盆のあと、お寺に納める習慣になっているところもあります。
※新盆用の白い提灯は、ひとつあれば良いので、ご家族の方が用意します。